22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
🍴FOOD
甘味と塩味を楽しむ秋のおつまみ「無花果と蕪の胡麻サラダ」
自分へのごほうびレシピ「22時の冷蔵庫」vol.63
無花果と蕪の胡麻サラダ
甘いものが好きだった。
子どもの頃から親の目を盗んでお菓子をつまみ食いし続け、大人になってからも、常に家にストックしておかないと落ち着かない。
いつからだろうか。たくさんの量を食べられなくなった。
ビュッフェに行けばトレーいっぱいのケーキを食べていたのに、今は2〜3個で充分。
これが大人になるということか、とちょっと落ち込んだこともある。
もっともっといろんな“おいしい”を堪能したいのに、胃袋が先に白旗をあげる。逆立ちしたって抗えない事実。
そんな中でよかったこともある。
昔は気づかなかった、“甘い×しょっぱい”の魅力や、おつまみとして甘いものをいただくことのおもしろさだ。
・無花果…1個
・蕪…1個
・白胡麻…小さじ1/2
・粉チーズ…小さじ1
・黒胡椒…一振り
・塩…ひとつまみ
・胡麻ドレッシング…大さじ1/2
無花果を軽く洗ったら縦に1/8に放射状にカット。
いつも内側の鮮やかさに感動する。
蕪は軽く洗って頭を落として皮を剥く。
無花果と同じくらいの大きさになるように縦向きの放射状にカットする。
全ての材料をボウルに入れてしっかり混ぜ合わせたら完成。
果物と胡麻の甘さに、チーズと塩胡椒の塩味が加わると、一気におつまみ仕様になる。
これならいくらでも食べられる。
大人になるのも案外悪くない。そんな風に思わせてくれる味だ。
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Illustration_Natsuki Kurachi Text_Ryunosuke Nishimura
