スタンスミス、スーパースター、サンバ……世界中で親しまれる〈アディダス／adidas〉のアイテムは、1949年の創業以来70年以上にわたり、ドイツの郊外ヘルツォーゲンアウラッハ（Herzogenaurach）に構える本社で日々生まれている。デザインからマーケティングまで行われるこの秘密基地に、編集Tが行ってきました！
👗FASHION
〈アディダス〉人気スニーカーが生まれる場所。ドイツ本社に潜入！
自由でオープンな空間
ドイツ本社に到着
ヘルツォーゲンアウラッハは、「アディダス本社がある街」としてドイツ国内でも知られている。日本から直行便はなく、羽田→パリ→ニュルンベルク空港まで約1日をかけて到着。そこからさらにバスに揺られること小一時間。人とビルがなくなり、目に入るのは緑ばかり……こんなところに本当にアディダスが？と不安になり始めたところで、近未来的な建物が目に入ってきた。
到着した本社キャンパスは、芝生スペースが多くのびのびとしていて、大学のような雰囲気。まずはJonasさんによる案内で、キャンパスを一周。
奥に見えるのは、本社のエントランスとなっている建物「ARENA（アリーナ）」。手前にはトランポリンがある。さすがはスポーツブランド、キャンパス内の至る所に運動を促す仕掛けがある。
6つの建物からなるアディダス本社。それぞれの施設は「LACES（=靴紐）」「STRIPES（＝ストライプス）」などアディダスのクリエイションにちなんだネーミングになっている。
広大な敷地内は、従業員の移動用にアディダス オリジナルスの自転車があちこちに。鍵がついておらず、キャンパス内では誰でも自由に利用できる。
キャンパスで中心的な役割を担う建物「LACES」へ。さまざまな部署を靴紐のように“結ぶ”この施設では、デザインドラフトから、テスティング、マーケティングまで、ほぼ全ての工程が行われる。面積が広いため移動が大変で、後から部署間を繋ぐ空中廊下を設計したという。
17時頃の「LACES」内観。ガラス張りの天井から日光がたっぷり入るため、時間の流れを実感しやすい。「アディダスの製品は、外で使われることがほとんど。時間帯によって変化する自然光の下で、製品のリアルな見え方をチェックできるんです。夏は暑いのが難点なのですが(笑)」（キャンパスツアー担当Jonasさん）
ランチタイムは、社内食堂「ハーフタイム（HALF-TIME）」へ。この日はパスタ、うどん、ピザ、ラップなどバラエティに富んだ6つのメニューから選ぶことができました。それにしても食堂が本当に広い！
編集Tは「HARISSA CHICKEN」をチョイス。ピリ辛のハリッサ味のチキンに、クスクスとハーブヨーグルトが添えられた一皿。スパイスがきいていて、とっても美味しかったです！写真のミニサイズは€2.90と、物価上昇の続くヨーロッパではかなりお手頃。
カフェテリアの近くに、読み終えた本を譲るための“GIVE or TAKE”本棚を発見。中国語の教育本などもあり、グローバルな従業員が集っていることを改めて感じました。
屋外のフリースペース。電源コードと荷物を置く用のネットだけがついたミニマルなつくりがかっこいい。
18時頃にはほとんどの従業員がすでに退社。キャンパス内のテニスコートで体を動かす人たちも。ドイツのヘルシーなワークスタイルに、憧れが募ります。
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